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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 最凶雨男の異名にかなった雨ではなかったが、サヨリ遠投釣法体験会は、ボウズが出なかっただけでも上出来、と言わざるを得ない激渋釣況でしたよ。参加はO田代表、U野先生、ハッシーさん、N嶋さん、M田さん、夕べ餌屋で知り合ったI藤さんに自分。それと遅れて観戦参加のS下内水面部長。

 午前6時過ぎにスタートするも、なっかなか当たらない。遠投して丁寧に潮目を探り、攻めてみても無反応。あれェ~、やっちまったか? っとイヤな想いが頭をよぎったその直後、O代表が一発目を仕留めてくだすった。それからしばらくしてI藤さんが一尾。自分にもアタリがあったが針掛かりせず。ココン、と来ても針掛かりしない。ようやく自分が一尾目を仕留めたのは7時半近く。(この間、I藤さんに手ほどきしたり、U野先生のタックルの支度をしたりしてはいたけど)

 ともあれ片眼が開いたので、8時過ぎからは「U野先生になんとか一尾!」と指南に専念。5.3mの磯竿でのキャストは初体験なので、どうにも扱いに困っておられる様子。竿さばきと軟調長竿でのキャストのコツを掴んでいただくつもりで、あ~してください、こ~してみましょうと数投。コツを掴んだU野先生がスパッと遠投を決められた。

 「先生、サカナがいればこの潮目で来ます」
 「そうなの?」
 「はい。穂先の変化に意識を集中してください」
 「うん、わかった」
 「アタリは竿先に出ますが、アワセを入れずにそのままのペースで巻き続……」
 「あ、来たッ。当たった!」
 「へ?」
 「君の言葉通り、潮目で来た、来た! スゴイ!!」
 「竿は起こさずに寝かせたまま、糸が緩まないように巻き続けてください」
 「うんうん、わかった」
 「残り15mくらいになったら竿を起こして、5mまできたら一気に抜き上げましょう」
 「よ、よ、よ、よし!」
 「今です、それ!」

 お見事、U野先生の生涯初サヨリ釣果。「おぉほほほぁ~、イイ手応えだね」っと喜んでおられる。コココン、ビビビッ、ググングン! を堪能していただけたようだ。

 この後、イライラタイムが続く中、沖合に見覚えのあるイヤ~な陰。黒い背中がべた凪の海にチラリホラリ……。「オバケ~じゃな~いよ、スナメリだーぃ!」っと、メリ夫くんが登場……。ダメだ。スナメリは魚類の天敵。コイツがいたんじゃ釣りは絶望的。やっちまった、やっちまったよ。またしても雨の代わりにスナメリを召還しちまった……orz
(スーパー爺じさん、Y吾さん、豆姫さん夫妻と釣行した際に、お天気は良かったものの、潮は濁り、挙げ句にスナメリ親子登場で撃沈した経験有り)

 モチベーションだだ下がりの中、N嶋さんにヒット。M田さんはここで家の事情で帰宅。続いてO田代表もMハンのE社長との約束で釣り場を後に。しばらくしてハッシーさんにヒット。9時過ぎになってようやく、釣り場に残った全員が型を見た。やれやれ……。

 それにしても今日は渋かった。手練手管で誘ってみても、アタリはあっても針掛かりしないし、スナメリは登場するしで、ボウズに終わった常連衆もいたくらいだもの。まぁ、そんな状況の中でも、全員が型を見たというのは、さすがにみなさん釣りインストラクターです。

 いや~、実を言うとね、「全員がボウズだったらど~しよ~」 とドキドキの釣行でしたよ。スナメリを見た時には、もう冷汗三斗の256倍でしたよ、ってお話です。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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