釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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梅雨時の雨もやっかいだが、秋の雨に濡れたときの不快感、寒さは梅雨時のジメジメベタベタに匹敵する。皮肉なことに、梅雨時や秋雨の頃が年間を通じて最も多彩な魚種が釣れる時期。そんな好シーズンに、雨だからといって指をくわえている手はない。雨の日でも釣行したくなるような、快適かつ機能的なレインウェアを探してみよう。
パラパラと降る小雨程度なら、撥水性に富んだウィンドブレーカーやパーカーでも事足りるが、一日中降り続くような雨となるとパンツ付きのレインスーツが必要だ。釣りは竿を振ったり、屈み込んだりと様々な動きをするだけに、ゆったりとした作りのウェアを選ぼう。ただし、大きすぎると風でバタついたり、キャスティングや竿さばきの支障となる。袖や腰回りにアジャスターの付いた製品がおすすめだ。
釣り人にうれしいアイデア機能を採用した製品もある。デクーン社製エントラントGⅡレインジャケットは袖口にネオプレーンを採用し、竿を握る手から伝ってくる雨をシャットアウトしてくれる。ヤマハ製クルクルレインスーツは、首を左右に振るとフード部分が一緒に回り、視界を妨げないクルクルフードを採用している。袖部分にもバタ付きを防ぐアジャストタブを採用するなど、オートバイツーリング用の製品だが、釣りにもありがたい機能が満載だ。
防水性、機能性に加えて快適性も考慮しておきたい。気温は高くなくても身体は汗の蒸気を放出する。ご同輩諸兄もウェアの裏側がびっしょり濡れて不快だったという経験があるだろう。デュポンのゴアテックス、東レのエントラント、ヤマハのサイバーテックスなど透湿防水素材を使用したレインウェアなら、不快な汗蒸れを防いでくれる。ゴアテックス製はまだ3万円台と高価だが、エントラント製やサイバーテックス製はかなり値がこなれ、定価で7千円台の製品も登場してきた。透湿防水素材のレインウェアの快適さは、他の素材の追随を許さない。デザインもタウンウェアとして通用するレベルの製品が多く、バイク用品店のレーシングワールド南名古屋店の西村氏によると、春秋のウィンドブレーカー兼用で購入する人も多いそうだ。
携帯性を考えると透湿防水素材のレインウェアは少々かさばる。不意の雨に備えるなら、小さく折り畳めて軽量なナイロン製に軍配が上がる。価格も2千円前後からそろっている。汗蒸れは避けられないが、裏地が総メッシュの製品ならベタ付きを防いでくれる。購入するならパンツの裏地にもメッシュを使用している製品を選んでおきたい。しゃがみ込んだときにパンツがまとわりついていると、お尻の部分が裂けてしまうからだ。釣具量販店の上州屋では予算に合わせて、豊富な商品ラインナップからお気に入りの一着を選べる。上州屋名古屋店の米本店長おすすめのウェアは、沖釣りや長時間の雨中釣行なら透湿防水素材ハイパーウェザークロスを採用しながら1万円以下の価格を実現したケンクラフトKRレインスーツ。不意の雨に備えるならパンツも裏メッシュのGETTレインスーツ。どちらもコストパフォーマンスに優れた製品だ。
レインウェアといえども、使用後のメンテナンスは欠かせない。デクーン社の奥村社長に、お気に入りの一着を長く愛用するための方法を教えていただいた。透湿防水素材は海釣りで海水を被ると、塩分で蒸気を逃がす微細な孔がふさがれてしまう。使用後の水洗いが欠かせないのだが、洗濯機でガラガラ洗いは禁物。表面の撥水性が落ちる上に、肝心の防水フィルムが剥離してしまう。ぬるま湯で手洗いし、汚れのひどい部分は柔らかいスポンジでこする。コマセなどの匂いが付いてしまい、どうしても洗剤洗いが必要な場合は毛糸洗い用の中性洗剤を使用する。水切りはギュギュウと絞るのではなく、スノコなどの上に置いて押さえるように水切りをする。乾燥は直射日光を避けて陰干し。表面の撥水性が落ちてきたら、市販の防水スプレーを吹き付けてやると良いそうだ。保管方法はどんな素材のレインウェアでも、高温多湿は避けたい。防水フィルムの劣化や色褪せなど、ウェアの寿命を大きく縮めてしまう。車のトランクに入れっ放しにするのは最悪だ。使用後の手入れや保管方法で寿命が大きく変わってくるのは竿やリールと同じ。透湿防水素材製の高価なウェアほど手入れに気を遣って欲しいそうだ。
雨の日は釣り場も空いている。お気に入りの快適レインウェアがあれば楽しい釣りを満喫できるはず。滅多に使わないレインウェアだからこそ、着用時には機能性と快適性に富んだ一着を選びたい。
-週刊TV「Hello Fishing」'02年8月29日号コラム掲載稿に加筆修正-
パラパラと降る小雨程度なら、撥水性に富んだウィンドブレーカーやパーカーでも事足りるが、一日中降り続くような雨となるとパンツ付きのレインスーツが必要だ。釣りは竿を振ったり、屈み込んだりと様々な動きをするだけに、ゆったりとした作りのウェアを選ぼう。ただし、大きすぎると風でバタついたり、キャスティングや竿さばきの支障となる。袖や腰回りにアジャスターの付いた製品がおすすめだ。
釣り人にうれしいアイデア機能を採用した製品もある。デクーン社製エントラントGⅡレインジャケットは袖口にネオプレーンを採用し、竿を握る手から伝ってくる雨をシャットアウトしてくれる。ヤマハ製クルクルレインスーツは、首を左右に振るとフード部分が一緒に回り、視界を妨げないクルクルフードを採用している。袖部分にもバタ付きを防ぐアジャストタブを採用するなど、オートバイツーリング用の製品だが、釣りにもありがたい機能が満載だ。
防水性、機能性に加えて快適性も考慮しておきたい。気温は高くなくても身体は汗の蒸気を放出する。ご同輩諸兄もウェアの裏側がびっしょり濡れて不快だったという経験があるだろう。デュポンのゴアテックス、東レのエントラント、ヤマハのサイバーテックスなど透湿防水素材を使用したレインウェアなら、不快な汗蒸れを防いでくれる。ゴアテックス製はまだ3万円台と高価だが、エントラント製やサイバーテックス製はかなり値がこなれ、定価で7千円台の製品も登場してきた。透湿防水素材のレインウェアの快適さは、他の素材の追随を許さない。デザインもタウンウェアとして通用するレベルの製品が多く、バイク用品店のレーシングワールド南名古屋店の西村氏によると、春秋のウィンドブレーカー兼用で購入する人も多いそうだ。
携帯性を考えると透湿防水素材のレインウェアは少々かさばる。不意の雨に備えるなら、小さく折り畳めて軽量なナイロン製に軍配が上がる。価格も2千円前後からそろっている。汗蒸れは避けられないが、裏地が総メッシュの製品ならベタ付きを防いでくれる。購入するならパンツの裏地にもメッシュを使用している製品を選んでおきたい。しゃがみ込んだときにパンツがまとわりついていると、お尻の部分が裂けてしまうからだ。釣具量販店の上州屋では予算に合わせて、豊富な商品ラインナップからお気に入りの一着を選べる。上州屋名古屋店の米本店長おすすめのウェアは、沖釣りや長時間の雨中釣行なら透湿防水素材ハイパーウェザークロスを採用しながら1万円以下の価格を実現したケンクラフトKRレインスーツ。不意の雨に備えるならパンツも裏メッシュのGETTレインスーツ。どちらもコストパフォーマンスに優れた製品だ。
レインウェアといえども、使用後のメンテナンスは欠かせない。デクーン社の奥村社長に、お気に入りの一着を長く愛用するための方法を教えていただいた。透湿防水素材は海釣りで海水を被ると、塩分で蒸気を逃がす微細な孔がふさがれてしまう。使用後の水洗いが欠かせないのだが、洗濯機でガラガラ洗いは禁物。表面の撥水性が落ちる上に、肝心の防水フィルムが剥離してしまう。ぬるま湯で手洗いし、汚れのひどい部分は柔らかいスポンジでこする。コマセなどの匂いが付いてしまい、どうしても洗剤洗いが必要な場合は毛糸洗い用の中性洗剤を使用する。水切りはギュギュウと絞るのではなく、スノコなどの上に置いて押さえるように水切りをする。乾燥は直射日光を避けて陰干し。表面の撥水性が落ちてきたら、市販の防水スプレーを吹き付けてやると良いそうだ。保管方法はどんな素材のレインウェアでも、高温多湿は避けたい。防水フィルムの劣化や色褪せなど、ウェアの寿命を大きく縮めてしまう。車のトランクに入れっ放しにするのは最悪だ。使用後の手入れや保管方法で寿命が大きく変わってくるのは竿やリールと同じ。透湿防水素材製の高価なウェアほど手入れに気を遣って欲しいそうだ。
雨の日は釣り場も空いている。お気に入りの快適レインウェアがあれば楽しい釣りを満喫できるはず。滅多に使わないレインウェアだからこそ、着用時には機能性と快適性に富んだ一着を選びたい。
-週刊TV「Hello Fishing」'02年8月29日号コラム掲載稿に加筆修正-
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