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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 製造業やサービス業など民間企業においては、「高付加価値商品」「高付加価値サービス」「CS(顧客満足度)」がキーワードとなり、各社各店が創意工夫を凝らしてきた。その結果、自動車や家電品をはじめ宅配便にいたるまで、ユーザーの選択肢は増え、嗜好に合わせた快適性や迅速なサービスを受ける事が出来るようになった。製造業においてはコストを抑えるべく、生産拠点を東アジアや東南アジアに置き、それに伴って貿易量、物流量は飛躍的に増大している。

 港湾は「津」「泊」と呼ばれていた時代から、物流や経済の基点であり、「人・物・金・情報・文化」の交流点にして、最先端であった。坂本龍馬、勝海舟など、『みなとの偉人』として語り継がれて人々は、まさに港と海を "価値創造の場" として見つめ、考えてきたであろう。古くは平清盛もそうである。

 サプライチェーンマネジメントとデマンドチェーンマネジメントの両視点からの港湾サービスの確立、マルチモーダルの必要性と言えば現代的だが、港湾に求められる機能は変わっておらず、「港湾ロジスティクス・ハブの形成」などの提言は、中世~近世の日本において港湾が担っていた機能や役割を、現代的規模にスケールアップした姿ではないかと感じる。

 一般に貨物集積と流通荷役の場として見られがちな港だが、歴史的背景や現状の課題を知り、物流機能の整備とともに、市民の親水空間としての理想像を思い描いてみると、やはり港にはロマンがある。

-「月刊港湾」'05年12月号掲載稿に加筆修正-

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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