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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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 K森先生のコレクションを元に、釣り情報誌 「磯・投げ情報」 に連載中の 『磯・投げタイムトンネル』 なんだが、江戸~昭和の浮世絵や絵はがきに描かれた、釣りにまつわる様々なシーンを取り上げて紹介していく、ってな企画ページです。昔日を忍んでア~タラコ~タラってな内容ではなく、釣り文化の変遷を通じて、若干の風刺を含んだコラムで綴る、ってな記事です。

 この連載で頭を悩ませるのは、当時の文化や風習などを紹介する上で、「現在はどうなっているか」 について紹介せにゃならん場合もあるワケですよ。資料の浮世絵や絵はがきの写真に、地名とか所在地が明記されていれば良いのだが、「小田原」とか「大磯」とか、極端な場合は「相州」としか書いてない。

 こうなると描かれている風景をヒントに、海が右手に見えて、道が大きく左に曲がっていて、すぐ脇に鉄道が通っている湘南のどこかを、地図とにらめっこして探す事になります。これがね、骨が折れる事極まりない。探索エリアは数十キロ~数百キロに及ぶんだが、ヒントが少ないンだもの。でもね、江戸風情とか戦前の日本の姿に興味があって、普段から作務衣に草履履き、下着は褌という、"和風オタク" の自分にとっては、骨は折れても楽しい作業なんです。好きです、日本(笑)。

 世の中便利になったもので、かつては手に入れるのにも苦労した古地図が、ネットで簡単に、しかも無料で見られるようになった。まぁ、簡単に見られるのは確かだが、自分の探しているポイントがどこなのかは、写真や画に描かれた風景から、古地図の地形に照らし合わせて推測していくしかないんだけどね。古地図は縮尺がアバウトで地形もかなりデフォルメされてたりして、必ずしも実際の地形や現代の地図と一致するとは限らない。米軍が撮影した終戦直後の航空写真なども参考にしながら、脳内で変換マッチング(推測適合)させながら、虱潰しに探っていくワケです。

 で、今さっき書き終えた最新の原稿なんだが、絵はがきの舞台の割り出しに成功し、K森先生にお目通し願った所、「おぉ、こんなによく調べてくれたね。東京に住んだ事のない私には、さっぱりお手上げだったよ」 と、たいそう喜んでくださった。自分は20年以上東京で暮らしていたし、バイク便やら、データ即配のバイトやらもやっていたので、東京の土地勘には自信があるんだが、さすがに江戸時代や明治時代の地形を探るのは楽じゃなかった。でも、ここで「いえいえ、江戸~明治時代の地図を元に洗い出していったンですが、海沿いで線路が左にカーブしている場所は一カ所しかありませんから、バッチリ見つけ出しましたよ」 と、涼しい顔して大見得を切っちゃうのが眠釣流ですよ、ってお話しでした(笑)。

 さぁ、これで2ヶ月先までの原稿ができあがった。長患いになる可能性もあるから、念には念を入れて、もう一本書き上げておきたい所だが、今日はもう疲れたので明日にしよう。

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YASU ・居眠釣四郎・眠釣
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男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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