釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「八丁堀の旦那ぁ、今頃の三途の川の水ぁ、冷べてぇだろう。
冥土にゃぁ、どうかゆっくりとおいでなさいよ。
旦那が来るにゃぁ、まンだ早ぇと思ってたんだがな。
音羽屋の元締めも、寅の元締めも、天神の小六親分も、
チィとばかり早過ぎるって怒ってなさるぜ。
俺かい? 俺ぁ、梅安って鍼医者だ……」
「おぅよ。俺も八丁堀なんぞに来てもらいたかぁねェよ。
なんだってぇ、こんな時期に涅槃へ旅なんざするかね?
梅安先生が来た時も、まだ早ぇと追い返そうとしたんだ。
俺か? 俺は棺桶の錠、ある時は市松ってンだ。覚えときな」
「梅安先生も、錠もひでぇ言い様だな。
八丁堀の旦那、迎えの鶴を飛ばしてやるから、
迷わずにこっちへ来るがいいさ。
俺を忘れてるッて事ァ無ぇよな?
人呼んで、夜鶴の銀平さ」
冥土にゃぁ、どうかゆっくりとおいでなさいよ。
旦那が来るにゃぁ、まンだ早ぇと思ってたんだがな。
音羽屋の元締めも、寅の元締めも、天神の小六親分も、
チィとばかり早過ぎるって怒ってなさるぜ。
俺かい? 俺ぁ、梅安って鍼医者だ……」
「おぅよ。俺も八丁堀なんぞに来てもらいたかぁねェよ。
なんだってぇ、こんな時期に涅槃へ旅なんざするかね?
梅安先生が来た時も、まだ早ぇと追い返そうとしたんだ。
俺か? 俺は棺桶の錠、ある時は市松ってンだ。覚えときな」
「梅安先生も、錠もひでぇ言い様だな。
八丁堀の旦那、迎えの鶴を飛ばしてやるから、
迷わずにこっちへ来るがいいさ。
俺を忘れてるッて事ァ無ぇよな?
人呼んで、夜鶴の銀平さ」
PR