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釣り、ペット、短編小説、雑記、紙誌掲載原稿
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釣具店で見かける初心者向け釣りセット。
3.6mの投げ竿にスピニングリール。
ジェット天秤と2本針仕掛けも同梱されていた。
少年は祖父母、両親からもらったお年玉で「投げ釣り
セット」を購入した。
家に帰り、ビニールのパッケージを開けた。
夢が拡がった。
砂浜に立ち、竿をフルスイング。
仕掛けは放物線を描いて水平線の彼方へ。
土曜日の夕方にテレビで見た、ジャパンカップ投げ釣
り選手権の全国大会が目に浮かんだ。
今度の週末、海に行きたいと父に頼んだ。
父はニッコリと笑ってうなずいた。

父はテレビゲームから離れ、外で遊ぶことを自分から
言い出した息子の成長をうれしく思った。
息子と二人きりで出掛けるのは3年ぶりだった。
金曜の夜、会社帰りに釣具店に寄った。
釣具店に入るのは二十数年ぶりだった。
入門者モデルの投げ竿とリールを買った。
新調するはずだったゴルフクラブ1本の値段で、釣具
は揃った。
その夜、息子と一緒に釣り入門書を開いた。

払暁。
まだ薄暗い高速道路を走り海に向かった。
鮮やかな紅色に染まる水平線。
荘厳な海の夜明けに父子は感動した。
砂浜に出ると冴々とした冷気が父子の頬を打った。
寒さは感じなかった。
先行者の振る竿の音が聞こえた。
仕掛けは、はるか沖合まで飛んでいった。
少年の心が躍った。
 「早くやろうよ!」
父は慣れない手つきでモタモタと糸を結んでいた。
前夜練習したはずのサルカンと道糸の結節は、薄暗い
海辺では難しかった。
寒さで指がかじかんでいた。
しかし額には脂汗が滲んだ。
餌付けがまた、困難だった。
アオイソメはヌルヌルと動き、入門書のようにはハリ
に刺さってくれなかった。
とりあえずチョン掛けにした。
二人分のタックルをセットするのに30分。
ようやくすべてをセットし終えた時、夜は明けきって
いた。

隣の釣り人の見よう見まねで投げてみた。
父は全身の力を込めて、思い切り竿を振った。
仕掛けはズボッと音を立てて突き刺さった。
少年はおっかなびっくりで竿を振った。
仕掛けは力無く、ポチャッと目の前に落ちた。
心に描いた、颯爽とした投げ釣りのイメージは儚くも
打ち壊された。
少年はくやしかった。
父は気恥ずかしさに苦笑した。
何度投げても同じだった。
時にはオモリが真横に飛んだ。
肝を冷やした。
見かねた釣り人が声を掛けてきた。
 「竿の弾力と反発力で飛ばすんだよ」
釣り人は少年の竿を使って軽く投げた。
仕掛けはきれいな放物線を描き、60mほど沖に着水した。
リールのスプールにはほとんど糸が残っていなかった。
釣り人が今度は父の竿を使って投げた。
ビュッ! 風切音が鳴った。
少し遅れて着水音が小さく聞こえた。
色分けされた道糸の5色目がリールのスプールから覗
いていた。
父子は手ほどきを願い出た。
仕掛けを投げられるようにならなければ。
竿の握り方、キャスティングフォーム、糸を放すタイ
ミング。
釣り人は丁寧に、根気よく教えた。
まさに手取り足取りだった。
1時間ほど後、父子は自分の正面に仕掛けを飛ばせる
ようになっていた。
飛距離はまだまだだったが、周囲の迷惑にはならなく
なっていた。
その日、父子の釣果はボウズに終わった。
帰り際、手ほどきをしてくれた釣り人がレジャークー
ラーに3枚のカレイを入れてくれた。
冬なのに日焼けした釣り人の笑顔がまぶしかった。

手ほどきをしてくれた釣り人のようになりたい。
父子の挑戦が始まった。

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 正月、孫を連れて息子夫婦が帰省してきた。息子夫婦の帰省は数年ぶりだった。孫は5歳になる。老夫妻は孫と息子夫婦の為に、真鯛と伊勢海老を正月の食膳に供した。色とりどりのおせち料理、その真ん中には見事な鯛と海老。お屠蘇を酌み交わし、料理に舌鼓を打った。祖父の目が、ふと孫の取り皿に止まった。ハム、ローストビーフ、伊達巻卵……。鯛にも海老にも箸を伸ばしていなかった。
 「ほれ、この立派な鯛と海老を食べてみろ」
孫に勧める祖父。鯛の塩焼きと伊勢海老の身を取り分けてやった。孫は無言で首を左右に振り、イヤイヤをした。嫁が困り顔で言った。
 「この子、魚嫌いなんです」
老夫婦の目に困惑と悲しみの色が浮かんだ。

 何かが違う。その夜、祖父は息子の子供時代を振り返った。幼い頃の息子の姿と笑顔を思い浮かべた。釣り竿とサビキ仕掛けに鈴なりの小アジとイワシ。
 「これだ!」
祖父は布団から抜け出し、厚手のドテラを羽織って外の納戸に入った。冬の夜気が身体に凍みた。納戸の奥の棚に仕舞ってあった古ぼけたグラス製のコンパクトロッド、小型のスピニングリール。竿のホコリを丁寧にぬぐい去り、リールは分解してオイルを差した。10年の時を経て、釣具に命の息吹が吹き込まれた。

 翌朝、祖父は孫と息子を近くの海に誘った。途中、釣具店に寄り、道糸とブラクリ仕掛けを買った。孫と息子用に防寒長靴とライフジャケットも購入した。午前10時、潮は下がり、海底の石組みが見えていた。

 孫の手を引き、海岸の石組みの上に降りる。冬の海は澄みきっていた。海を渡る風は身を切るように冷たかった。ブラクリ仕掛けにサバの切り身を付け、石組みの隙間に仕掛けを落とす。竿先にゴンゴンッと心地よい魚信が伝わった。18cmのカサゴだった。魚を外し、餌を付け替えて孫に竿を渡した。
「ジイちゃんみたいに、石のすき間に餌を落として見ろ」
孫がおぼつかない手つきで仕掛けを落とす。一投目から根掛かりした。強く引くと仕掛けは切れた。孫は不機嫌そうな表情を隠そうともしなかった。仕掛けを結び直し、もう一度孫にチャレンジさせた。ゆっくりと仕掛けを穴に落としていく。数投後、「あっ、なんか来た!」と孫の声が響いた。竿は大きく曲がり、5歳の手には負えない様子だった。それでも孫は竿を渡さない。
 「僕が釣るの!」
祖父は竿と道糸が直角になるように、リールをゆっくりと巻き取れと指示を出した。グイグイと竿先が絞り込まれる。祖父の「それッ!」と言う声と共に、孫が穴から魚を引きずり出した。40cmはありそうな大型アイナメだった。でっぷりと太っていた。生まれて初めて釣った魚を手に、孫は歓声を上げた。孫のうれしそうな笑顔が、祖父にはまぶしかった。

 その夜、食膳にはカサゴ、メバル、ソイ、アイナメのお造りや煮付け、唐揚げ、みそ汁が並んだ。孫のために祖母はカサゴの身を細かく刻み、大葉で挟んだハンバーグ風の焼き物も用意した。
 「これ、僕が釣ったんだよ」
テーブルの真ん中に置かれたアイナメのお造りに孫が箸を伸ばし、パクリと口に入れた。「おいしーい!」と目を丸くして喜ぶ孫。祖母は目を潤ませ、祖父は優しい笑みを浮かべた。息子夫婦は驚いた顔のまま、我が子の偏食が直ったことに安堵を覚えた。子供のしつけの重要さに気付いた。

 以来、孫の魚嫌いは直った。無類の魚好きになった。息子夫婦は季節ごとに、実家へ遊びに来るようになった。――、最新の釣り道具を携えて。

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 少し前の話になるが、フィットネスジムのインストラクターをしている元プロレスラーのJさんと出会い、触れてはいけない話題を口にしてしまった。プロレスには一般人が触れてはならない部分がある。Jさんがスッと立ち上がり、マットを敷き詰めた一角で手招きをした。
 「俺からは一切先に攻撃しない。おたくは顔面でも、 金的でも、好きに攻撃していいよ」
一見、ハンデをつけてくれたような申し出だが、この言葉の裏側にあるのは、『攻撃はしないが、受けと捌きは本気でやる』ってことだ。

 ショー、舞台、ドラマ等で "見せるため" に、ほんの少しだけ立ち技系格闘技をかじった程度の自分が、元プロレスラーのJさんに有効打を与えることなど絶対に不可能。心から非礼を詫びたのだが、
 「いや、一度やってみればわかるから。ほら、来ないならこっちから掴まえに行くよ」
と言われてしまった。言葉も表情も穏やかだが、目は笑っていない。この顔ができる人はむちゃくちゃ怖い。Jさんの身長は180cmに少し欠けるくらい、体重も80kg程度だろう。しかし握力は70kg、背筋も250kgは超えていそうだ。掴まれて締められたら、ベアハッグ一発で174cm、58kg(現在は174cm、62kg)の自分は枯れ枝のようにへし折られてしまう。街でのケンカなら、右のパンチで牽制し、相手がかわそうと半身になったところで、前に出ている右足内側の膝上を、拳を引き様に右のローキックで蹴って逃げる "一撃即離脱戦法" でなんとかなる。逃げるための先制戦法として、何千回と練習したコンビネーションだ。

 Jさんが無造作に踏み出してきた。もう、やるしかない。牽制の右パンチを繰り出す。当然かわされるはず……、のところが右の拳にガッとすごい手応えが伝わってきた。身体を開かせるため放った右のショートストレートをJさんは避けずに額、髪の生え際あたりでそのまま受け止めたのだ。パンチを放った自分の肩まで衝撃がきた。拳にカウンターのヘッドバットを受けたようなモノだ。打ち抜くつもりで渾身のストレートを放っていたら、間違いなく肩を脱臼するか、手首を骨折、運が良くても中手骨の骨折は間違いなかった。ゾッとして思わず飛びじさった。
 「効かないよ。もうちょっと本気出してみようよ」
とJさんがにじり寄ってくる。顔だけ笑って目が本気。恐怖で首筋の毛がそそけ立った。吐きそうだ。もう一度飛びじさり、
 「勘弁してください。今のでよく解りました」
と許しを請うた。
 「ダメ。もう始まっちゃってるしィ」
と怖い眼のJさんが間合いに入ってくる。あまりの恐怖にトチ狂った。思いっきり右のローキックを放った。軌道の長いミドルキックやハイキックはよけられるか、そのまま足を掴まれやすい。これだけは恐怖にトチ狂っていても忘れなかった。

 スネの足首に近い部分、スイートスポットがJさんの左足太腿の外側、膝に近い部分を叩いた。セメント袋を蹴ったようなドシッという蹴り応え。自慢ではないが、自分のスネは10年前までは公園の立木を蹴って鍛え上げたスネだ。腰の入った、会心の一撃のローキック。一般人ならその場で蹲ってしまうだけの威力はあった。あったはず……なのだが、Jさんはドッシリと左足に体重を掛けて踏ん張り、渾身のローキックを止めてしまった。ローキックは普通、ヒザを浮かして捌くものだ。踏ん張って受け止められるモノではない。効いているのかいないのか、少なくともJさんの表情は変わらない。二の矢を放つべく、がら空きのこめかみに左のショートフックを叩き込んだ。瞬間、下からJさんの太い右腕が跳ね上がってきた。凄まじい握力で左肩を掴まれ、左腕を上に伸ばされた。左手で後頭部を押さえられ、そのままスタンド(立ったまま)のサイドポジションでフロントネックロックと脇固めを極められた。この体勢ではギブアップの声を出せないし、タップすることもできない。肩の関節の内側でギヂッと嫌な音が鳴り、続いて激痛が襲ってきた。あまりの激痛に意識はむしろ明確。打撃で受ける痛みは瞬間的なものだが、関節を極められた痛みは技を解かれるまで同じ太さで続く。「折られるッ……」と覚悟した次の瞬間、マットの上に転がされた。上体を起こす事もできない。肩を押さえて腹這いになっているのが精一杯。心が完全に折れた。Jさんが近づいてくる気配がする。とどめを刺しに来たと思った。凄まじい恐怖に飛び起きた。飛び起きておいて土下座した。涙こそ出ないが、鼻水と汗がドッと吹き出す。よだれもこぼれた。背中をポンと叩かれた。
 「どうよ?」
顔を上げると、怖い眼をした格闘家ではなく、フィットネスインストラクターのJさんがいた。

 絶対的な差。一般人(常人)が如何に努力しようと、どれだけ血の小便を垂らして鍛錬しようとも、絶対に埋めようのない天性の力の差。小男が急所を突いて大男を倒せるのは、大男が格闘の素人である場合だけだ。これだけ強いJさんをして、前座止まりで現役を終えなければならなかったプロレスという世界。レスラーはまさに天に選ばれし闘士だ。

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改正SOLAS条約が釣りに及ぼす影響(釣り場の閉鎖)に
ついて調査や取材を続けて10ヶ月。
この間に様々な関係先に電話を掛け、出向いて話を聞
いてきた。
正直、お役所関係や警察などにフリーの立場で取材を
申し入れ、回答をもらうのは非常に難しい。
むしろ簡単に受け入れられて、どこの馬の骨ともわか
らない人間に情報をペラペラとしゃべるようでは役人
や治安担当者として失格だし、不安になってくる。
こちらの身元・素性をすべて明かし、いかなる目的で
何を知りたいのか、得た情報をどのように使うのかを
明確に伝えなければ、絶対に回答してもらえない。
言うまでもないが初手から追求姿勢丸出しだったり、
喧嘩腰では門前払いは必至。
あくまでも相手方の立場に理解を示した上で、お願い
するという姿勢が必要。
どんなに邪険に扱われようと、この姿勢を貫いていけ
れば、何度かお願いしているうちに情報を得られる。
かといってベタベタとしたお追従やゴマすりは不要。
低姿勢だが毅然とした、「腰は低いが頭は高い」スタ
イルがいいのかもしれない。

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「ああ、愛しい魚たちよ、秋には戻っておくれ!
 ここに戻ってきてくれ、何もかも赦すから!
 そこの餌はそいつらにくれてやれ。
 もう、そいつらのものだ。
 頼むから戻って、この哀れな釣り人を慰めてくれ。
 お前に見捨てられたら、わしはこの侘しい砂浜で
 果ててしまうんだよ!」
岩波文庫「ドン・キホーテ」(牛島信明訳)を換骨奪胎

今、伊勢湾の海水温は28〜30度もある。
これじゃシロギスもアオリイカも陸っぱりの射程内に
いてくれるはずもない。
今年の中部エリアは高水温で梅雨時の日照時間が長く、
早い時期から台風が接近して海をかき回してくれてい
るから海水中の酸素濃度も高めのはず。
春頃に産卵された魚たちの孵化・生育には好条件だと
思われるのだが……。
強気の材料を探せばこうなるけれど、秋以降の釣況や
いかに?

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ねぇ〜、Oh、開放してくださぁ〜い〜
ねぇ、開放してくださぁ〜い〜
ねぇ〜、もぉ〜、Oh、ねぇ〜、いいじゃないのぉ〜
減るモンじゃなしぃ〜
ペリー、トテモ悲しい、悲しいでぇす
ねぇ〜、開放してくださぁ〜いよぉ〜
もぉ〜、寛容さ見せてくださいよぉ〜
ねぇ〜、も、もぉ〜、なっ、ねぇ、もぉ、
なっ何? もぉ、こ、こ、このチョンマゲ!
何それ? 責任回避? 何それ? 何の意味があるの?
何をそれで表現しようとしてるの? あなた方ッ!
怒り? 悲しみ? 喜び? 喜怒哀楽?
なっ、い〜じゃない、開放ぅ〜
開放すれば、済むのでぇす
Oh〜、なしのつぶてですかぁ?
ねぇ、ちょっと、そっちの端っこに座ってる人
そう。そう、あなた
あなたどう思う?
あなた開放派? 禁止派?
ねぇ〜、ちょっと、しゃべってよぉ〜
ねぇ〜、もぉ、ちょっ、さっきから黙っててぇ〜
もぉ〜、しゃべってよぉ〜お!
シカト? シカトですか?
Hum、じゃぁ、ワタシは、あなた方がそうやって
ワタシをシカトする様を しかと見守ることにします

いやぁ、あっ、あ、うそ! ウソ!
気ィ悪くした? 
あっ、あ、……あ、でも、そんなに賢くない…のね、
お役人って聡明じゃないのね

うぅ〜ん、もぉ、
ペリーねぇ、この間、孫が生まれたの、女の子
男なら三平って付けようと思ったんだけれどもね、
女の子だったからねぇ、三平子にしたの、ね〜
初孫じゃないのね、二人目、うん
あの、ゆりっぺもいいかなぁ〜っと思ったんだけど、
ちょっと大げさになるでしょ?
だから、ん〜、最初はねぇ、上のねぇ、この子
で、今度の長男トコの子なんだけどねぇ
うん、二人とも女の子のね、うん……
……、……

開放してくださぁ〜いょ
開放……、ねぇ、開放、してくださぁいよぉ〜
No〜、Why? もぉ、なっ、なんやねんっ!
なっ、もう、漁港行ったら岸壁行け
岸壁行ったら、護岸行け、護岸行ったら
うわぁ、釣り禁止だぁ〜
何それっ?
で、たった4回で安全管理手法検討委員会終了〜
英語で言ったら"We are not responsible."
何? 逃げてるの、それ?
それで責任から逃げてるつもり?
海辺に親しめる環境作ってるつもり?
もぉ、なぁに、管理と規制の区別もできないくせに!
ねぇ、竿も出させないの? ここンちは?
竿も……、あ、ああ、いい、あ、もういい、もういい
竿、出せないしね、うん、釣り下手だから、うん

もぉねぇ、ワタシのねぇ、好きなねぇ、日本のことわざに
「果報は寝て待つ」って言います
寝ましょうか? ここで?
寝させてもらいましょうか?
Oh,hohohohoho. It's a Joke, Joke.
ここはマボリカイガンでぇす
Oh,hohohohoho.
Oh,oh oh oh oh oh oh! ……

ねぇ〜開放してよぉ〜
開放……、ねぇ〜
釣り禁止、それ、そんな……
禁止してないでぇ〜

開放するといいよぉ〜
儲かるよぉ〜
儲かっちゃうよぉ〜
ウハウハ、だよぉ、もぉ、ねぇ〜、すごい

それに開放的な欧米的感覚もねぇ
エンジョイできちゃう、できちゃう
「オウンリスク」自己責任負うねぇ〜
「パブリックインボルブメント」便利な言葉ねぇ〜
「安全管理マニュアル」責任逃れぇ〜
「国の作った防災計画」 Oh! 最高!!

それに引き替え開放しないと
フェンスは壊される
ゴミは持ち帰らない
自腹切り、Oh、市の自腹切って直しましょうよ
あぁ〜、怖いねぇ〜
釣り糸、釣り針、ルアー、Oh、みんな危ない
あぁ〜、もぉ、釣り禁止最低!

もぉ、あなたたちだけよ、今時釣り禁止してるの
う〜ん、だから、ね、いい?
だから今こそ、開放すればいい、いいねぇ〜
ねぇ〜♪
ねぇ、じゃないとねぇ、Seabassing するよぉ
アングラーなめると、後が怖いよ〜
ねぇ、どう怖いかは詳しく言わないけれどもねぇ

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世間一般に、モノは高機能・高性能になってドンドンと
安くなっていく。自動車、家電品、ハイテク製品などは
新型が出るたびに高機能・低価格化していく。
PCや携帯電話なんか、たった半年で市場価格は半額以下
になり、一年もすれば在庫はゴミ以下になっちゃう。
パソコン、携帯電話、デジカメに至っては、現在のロー
エンドモデルが2年前のハイエンドモデルよりも遙かに
高機能、高性能になってる。

それでは、釣具はどうだろう?
新技術や新素材を使用した高性能、高精度なハイエンド
モデルの新製品や新型は毎年発売されてる。
このハイエンドモデルに採用された技術や素材が、何年
経ってもローエンドモデルまで降りてこないのが釣具。
せいぜいミドルクラスモデルに反映される程度だ。
飛ばす、誘う、喰わせる、アタリを取る、アワせる、魚
をやりとりで浮かせて寄せる。この基本性能に釣具では
ハイエンドとローエンドでケタ違いの決定的な差が付く。
自動車だって……という反論もあろうが、走る、曲がる、
止まるの基本性能は、ロールスロイスも軽自動車も同じ。
軽自動車だから真っ直ぐ走らないとか、チャンと曲がら
ない、ブレーキが効かない、ワイパーが動かないなんて
事は絶対にないでしょ?
「釣具は需要が少ない=薄利多売できない=高コスト」
ってな理屈はわかるけれど、本当にこのままでいいのか?

実釣機能と快適さを求めるとなると、ミドルクラス以上
の釣具が必要になるが、陸っぱりで2〜5万円、沖釣り
だと3〜7万円の投資が必要になる。
一般庶民の可処分所得から考えたら、ちょっと手を出し
づらい金額じゃないだろうか?
やっぱり一式1〜3万円で基本性能を満たし、そこそこ
快適な使い心地を得られるクラスを充実させて欲しい。
メーカーさん、頑張ってくれないかなぁ。

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 本業の仕事を手伝ってくれている学生を連れて、とある先生の講演を聞きに行った。秀吉の軍師、竹中半兵衛を通じて現代の経営論を語る内容だったのだが、講演の中に「常在戦場」という言葉が出てきた。時代小説や時代劇ファンならよく耳にする言葉だろう。だが、講演会の後の懇親会の会場で、某女子大に通うR嬢が「へ〜、戦国時代にはすでにあったんですね〜。ふ〜ん、すごいなぁ」と関心している。同席の企業経営者や、経営幹部のみなさんも若い女性の発言に目を向け、耳を傾けている。「あぁ、武士たる者の心得だからね。常日頃から心掛けるべし、と半兵衛は語っていたんだよ」と答えるとR嬢とN嬢が驚いた顔をしている。
(以下、R=R嬢、N=N嬢、Y=私)

R 「そうなんですか? 信長も、秀吉も、家康も?」
Y 「まぁ、戦国武将なら誰もがそうしてただろうね」
N 「400年以上も歴史があるんだぁ、知らなかった」
Y 「って言うか、源平の頃も武将達は心掛けていた
   と思うよ。清盛も、義経も、頼朝もね」
R 「えーッ! 本当に? どうやって?」
Y 「そりゃ、平時でも常に戦場に身を置いていると
   イメージしておくのさ」
R 「はぁ? イメージじゃなくて、どうやってお湯や
   洗浄液を入れたんですか?」
Y 「はぁ? お湯? 洗浄液???」
N 「宿便を取ると健康にいいんですよね?」
Y 「君、それは"腸内洗浄"だろ……」

「ジョウザイセンジョウ」を「チョウナイセンジョウ」
と彼女らは聞き違えていた。もう、8人掛けの円卓は大爆笑。みんな腹を抱えて、身悶えするほど笑いこけていた。

 二度と彼女らを連れて講演会に行くもんか……_| ̄|○

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 「稼ぎに追いつく貧乏無し」というけれど、それは清貧に甘んずる事が出来る意志の強い人なればこその格言で、流行りモノ好き、新しモノ好きで"物欲の帝王"とも言える自分には当てはまらない。釣具、パソコン、AV機器、カメラ、葉巻、コーヒー、プロテイン、挙げ句の果てはジム通いまで、物欲と好奇心に歯止めが効かない。

 酒を飲まないのが救いと言えば救いだが、食べ物に凝り出すと止まらないのも困りものだ。ハムやソーセージに凝ると、山梨や群馬の製造工場
まで買いに行く。チーズに凝れば自家製にこだわりたくなり、コタツの中で発酵させて部屋中に異臭が染みついて家内に殴り倒されたり……。もう、物好きと言うよりも偏執狂の気があるのかもしれない。家内の制止がなければ、とっくの昔に身上を潰して逼塞した生活に身をやつしていただろう。

 お店に足を踏み入れると、長っ尻になるのも悪い癖。2時間やそこらは簡単に過ごしてしまう。特に釣具店、古書店、骨董品店、リサイクルショップ、ディスカウントストアなどに入ると、半日くらいは平気。そこで気に入ったモノや、珍しいモノを見かけたが最後、何も考えずに財布をはたいてしまう。有り金すべてを使い果たしてしまい、数キロの帰路
を歩いて帰るのも厭わない馬鹿ッぷり。どれだけ痛い目を見ても、家内に叱られても、「退かぬ! 屈せぬ! 省みぬ! 物欲帝王に自制心はない! 我が人生に一片の悔い無し!」

物欲のサウザー+ラオウ? 

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5月の末頃、所属する釣り団体の会長から、
「潮回りがウンヌンってな事を、釣り人ならよく口に
 するが、潮時表(汐見表)をいくつか比べて見ると
 潮時表によって潮名が違うわな。
 同じ名古屋基準で同じ日付なのに一方は『大潮』、
 もう一方は『中潮』になっていたりする。
 なにが理由で違うのか、知らないかね?」
と質問された。

このズレの理由、ずいぶんと前に古〜い釣りの本で
読んだ記憶がある。
(昭和35年頃発刊の本。転居時に紛失しため、書名・
 著者ともに失念)
「潮位差」を基準に潮名を付けるか、「月齢」を基準
に潮名を付けるかでズレているという理由だったはず。

潮位差を基準に潮名を付けている方が、潮干狩りとか
釣りの目安にするには都合がいいかもしれない。
実際に潮の干満の差で名付けてあれば、"名"と"実"が
一致するので理解しやすい。

一方、月齢を基準にした潮名は、漁師さん達が連綿と
語り継いできた「豊漁の期待値の高い日」とかを知る
には都合がいい。
(「新月明け5日目の中潮は大漁日が多い」とか)
太陰暦(月齢を基準にした暦)を使っていた我が国に
おいては、月齢基準の方がわかりやすかっただろうし、
記録の連続性という点ではこちらに分がある。

「ダブルスタンダードじゃ混乱しちゃうよ!」
ってな意見もあるだろうけど、実際の所、気象庁も海
上保安庁も潮位差を観測・記録して予想数値の発表は
しているが、「潮名」はあくまでも便宜的に"通称"と
して用いているに過ぎない。
精密な観測機器も無く、統計手法なども確立されてい
なかった時代から、先人達の知恵を元に受け継がれて
きた「潮名(潮回り)」に、厳密な区分や基準を当て
はめにゃならん事もないでしょう。
ダブルスタンダードは「いい加減」ではなく、「良い
加減」のアバウトさの結果って事ですね。

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プロフィール
HN:
YASU ・居眠釣四郎・眠釣
性別:
男性
自己紹介:
釣りと動物と時代劇、時代小説をこよなく愛する、腰は低いが頭が高い、現代版「無頼浪人」にて候。
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