根腐れ

　株式市場が根腐れを起こしている……。株価低迷を受けて、東証・大証が上場廃止基準を緩和して、上場廃止基準の時価総額を4割も引き下げるってンだが、これは本末転倒としか言えない愚策だ。

　現在、東証一部の上場維持基準は時価総額20億円以上。この時価総額20億円を9ヶ月維持できないと東証二部に指定替え、さらに10億円を9ヶ月割り込むと上場廃止になる。この基準額を4割も引き下げると言うんだが、たかだか20億円の時価総額が維持できない企業に、東証一部上場というステータスを与え続けるっておかしいだろう。さらに言えば、時価総額10億円すら維持できない企業は市場から退場させてこそ、健全で信頼のおける市場じゃないか。売れ残りの大根や菜っ葉じゃあるまいし、4割引で売り場（株式市場）に並べる意味がわからん。訳あり品は訳あり品として別の売り場に並べりゃいい。一流品と一緒に並べるなよ。

　もうね、株式市場の根腐れとしか言いようがないね。って、ゴマメが歯ぎしりしながら、蟷螂の斧を振り上げてみたって何も変わらないので、根腐れで枯れ果て朽ちていく様を傍観しているしかありませんね、というお話です。